浅田駿の人生博打論


■浅田駿の人生博打論

vol.3

そうこうしているうちに参加される方も1人増え2人増えはした…

が、とても電脳馬券塾の諸経費を支払い総勢5人の口を賄うには到底及ばない売り上げ。

相変わらず提供する予想を引っ提げ競馬場通いの日々は続いている。

それでも申し込み0からのスタート。

数名の申し込みでも明かりが灯り、気持ち的には少し楽になった。

が、その気の揺るみからか、はたまた勢い余ってか…どちらにしても会員の増加に比例して不的中も増えた。

不的中も重なれば顧客が離れるのは身から出たサビゆえ致し方ない。

しかし止む終えない事と解ってはいても中には堪え難い悪口雑言/誹謗中傷もあった。

身銭なら懐は傷ついても少なくとも心までは傷つかないだろう。

これは今でも変わらないが、提供した予想が不的中の時の気の重さは我が身が一文無しに負けた時など到底比較にならない程、胃も痛めば半ば鬱(うつ)にも成り兼ねない何とも言えない虚しさに苛む。

いや、我が身の負けなら我が身の怪我で済む分どれほど気が楽か知れ無い。


例えれば…ちょうど交通事故の加害者と被害者のようなものか…

どちらがどうとも言い難いが、人様に怪我をさせる加害者になるなら自分が怪我をした方が気は楽かも知れない。


そんな思いの我が身と併せて会員様の傷を癒すかの如く、次こそは!と力が入る。

力が入れば入るほど…

いきり立てば立つ程…

読みは的外れになり馬券は不的中を積み重ねる悪循環。


的中と不的中があって当たり前のギャンブル。

が、しかし…的中を信じればこそ、どこの馬の骨やら解らない予想会社に大枚叩いてくれる会員様がいる。


不的中の言い訳なんぞ一切通用しない。

「的中」の2文字は予想屋に課せられた命題である。

分かってはいても的中/不的中は表裏一体。

現実には不的中は避けては通れない。

的中/不的中の間でジレンマに襲われる日々。

それでも月日は容赦無く過ぎていく。

そんなある日…


確かに信頼できる情報もある。

ドンピシャもある…


が、このままこの情報を根源に予想を提供していて良いのか…

ふっと…素朴な疑問が頭を擡(もた)げた。

その疑問が日に日に強くなる。

早く咲く花は早く散る…

ならば遅く咲けば遅く散る…と気休めを言って見ても気が付けば細々と会社運営を始めてもう3年の月日が経過していた。

会社の借金も増えた…

この時期に思い浮かんだ言葉…

散る桜…

残る桜も所詮はいずれは

散る桜……


止め時かな…

典型的な負け組の台詞が脳裏を過ぎった。


vol.4

競馬に限らず「残った桜もいずれは散る定め」の例えがあるように、いずれは散るのが人の世の定めなら、幕を引くに何を臆す事があろうか…

続ける事に比べれば終止符を打つのは如何にも容易(たやすい)。

とはいえ幕を引くならそれなりに綺麗に幕を引きたいと思うのも人の情。


幕の引き方はその人の生き様の集大成。

それを考えれば…


疑問を持ったまま幕を引いて良いのか…

自問自答の日々が続く。

このまま終わる訳にはいかないだろう…

持って生まれた負けじ魂が閉まりかけた幕をこじ開けた。

そして疑問に思う事を真剣に考えた。


当時は設立時に参加の元厩舎関係者の繋がりから、まずは知り合いの厩務員にコンタクトをとり、次に調教師/ゴシップスポーツ紙のTMと称する人間。

時としてトレセンや厩舎の近所の居酒屋のオッサンからまで情報?という名の個人の主観を含めた情報を買う。

いずれも決して安いとは言え無い情報料を支払って仕入ていた。

もちろんズバリもある。反面、的ハズレもある。

的中/不的中があって当たり前の勝負事。

何も100%を期待している訳ではない。

不的中がある事などハナから承知している

決して不的中が続くからではない。

疑問に思ったのは…

身上(しんしょう)潰す程、ありとあらゆる博打を打ち博打漬けの人生を歩んできた人間が、他人からの情報/主観/独断/偏見に沿って得た情報を基に更にそれに弊社スタッフそれぞれが主観を含めて馬券を組立てる。

結局、自分に絶対の自信の無い予想…

我々の予想を信じればこそ高いお代を払ってくれる会員様がいる。


これで良いのか…

原因が少し見えた。

他人の独断と偏見の何物でもない個人の主観を基に予想を組み立てるのは止めにしよう。

だからといって自分の主観で予想をすれば全て的中する訳ではない。

的中/不的中は表裏一体。神でも無ければ不的中を免れる術は無い。

しかし、自分の予想をすれば反省はしても少なくとも悔やむ事はないだろう…

決めた!

これからは信念を持って自分の予想を提供しよう。

ココまで辿り着くのに3年も半ばを過ぎる年月を要した。

しかし焔(ほのか)な灯が燈った事は事実。

やるべき事も解った。

そして…



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