浅田駿の人生博打論

vol.1
vol.2
vol.3
vol.4
vol.5
vol.6

人間オギャーと産まれ落ちた時から物質/金銭面に限ってはある程度幸福/不幸せの道は決まっている。しかし…絶対的かと言えばそうとも限らない。金満お大臣様の家に産まれたお坊ちゃまが貧乏人になり下がり、その日の暮らしにも事欠く貧乏のドン底に産まれた小伜がお大臣様になる事もある。

だから人間は頑張れる。
だから人間は努力する。
だから人間は勝負する。

いずれにしても今日が昨日の延長なら明日は今日の延長。
その繰り返しが人生なら、今のままなら振らないサイコロは転がらないように100年先も今のままということ。

後にも先にもたった一度の人生。
丁と出るか半と出るか…

博打と人生はやって見なけりゃ解らない。

博打同様に最後の結末は神のみぞ知る。

だから面白い。



■浅田駿の人生博打論

vol.1

競馬予想サイト電脳馬券塾開設。開設時の一人として参加。

開設はしたものの諸経費/運転資金/生活費まで込み込みで設立資金1000万の零細株式会社。

勿論、宣伝/広告費など出る余裕など無い。

出来る事は個人が趣味で開設する競馬サイトとほとんど変わらない。

ホームページを作り検索サイトに登録することからスタートした。

それでも人生狂うまで競馬にドップリ浸かり半ば命懸けとも言える競馬ギャンブルの経験を積んだ人間として(※プロフィールに記載)予想だけはそこらの競馬評論家やスポーツ新聞のトラックマンに負け無い自信があった。

6月…初回ホームページ登録と同時に有料情報を売る事から始めた。

果たして見てくれる人がいるのか…

それすら解らない埋もれたサイトでイキナリ有料…

いま思えば随分と度胸の良い…というより無謀で安易であったとも思う。

それでもとにかくスタートはした。

最初の有料情報の料金は1ヶ月1000円。

タイトルは忘れもしない「1ヶ月僅か1000円の情報料で云々…」であった。

毎日、毎日ホームページを更新しても来るのは迷惑メールばかり。

何の反応も無く不安だけが募る日々。


2ヶ月を経過したある日一人の女性から一通のメールが届いた。


当時お掃除のオバサン/アルバイトのお姉ちゃんまで含めて5名しかいなかったスタッフは大喜びし、全員が1台のパソコンの前に集まり半ば小躍りしワクワクしながらそのメールを開いた。


そこに書かれていたのは「申し込み」では無く…


「僅か1000円と言いますけど、貴方達にとっては僅か1000円でも私にとって1000円は大金なんです!」という一行。


今ならおそらく1000円が大金の人間は競馬なんかやるもんじゃない!とピシッと言うだろう…

が、競馬サイト初心者の当時は1000円に対して「僅か」と記した事にこんなにシビアな反応があるのか…


驚き、そして打ちひしがれた…


いかに予想に自信があっても1ヶ月の情報料1000円が大金と言われては…

そこからは只々葛藤の日々が続く…

そして、競馬予想を生業として生きていく道をさ迷った。

勿論、資金も減少していく一方の中で、手探りでさ迷う道は楽では無く幾度挫折しそうになったことか…

これが今から10年前、開設から僅か6ヶ月を経過した浅田駿であった。





vol.2

そんな時…「このままじゃ来月まで持たないな…」と開設者の一人がポツンと漏らした。

来月までもたない…

良い歳した大の大人が集まって数カ月で1000万円食い潰しただけ…

居ても立ってもいられないイラ立ちと情けなさに苛まされる。

これから先も何しないでただ座して死を宣告される日を待つのは何にも増して辛く切ない。

何か出来ることは無いのか…

……


後いくらある?


確か200万に満たない金額だったと記憶している。


100万の束を残しバラをポケットに無造作にネジ込んで競馬場へ向かった。


自信はある!


50万円儲かった。


翌週も次の週にも

また次の週も…

毎週、毎週競馬三昧。

予想を売って生業にする競馬予想会社が自ら予想した馬券で飯を喰うとは本末転倒も良いところ。

少々大袈裟に聞こえるかも知れ無いが会社の存亡を賭けて打つ博打馬券は毎週胃の痛くなる思いはしても楽しくは無い。

会社の金か生活費全部を持って馬券を買って見れば良く分かると思う。

生きた心地はしない。

だが、それで何とか会社は持ちこたえて来た。


数週間過ぎても相変わらず申し込みは無い。

引くにも引けず、さりとて先に灯が見える訳でも無い。まさに進むも地獄/引くも地獄。

まして毎回、的中で大儲けが出来る訳でもない競馬ギャンブル。不的中が続く時が必ずくる。

そうなれば、いずれは矢も尽きよう…

心が折れかけた事も一度や二度ではない。

こんな事を何時まで続けるのか…

不安が過ぎる。

半ば自暴自棄の日々を繰り返していたある日…

1通のメールが届いた。

メールは「的中率と回収率を教えて下さい」といった内容だった。

的中率/回収率…
まだ1回も情報を提供していないのに的中率/回収率と言われても…
正直、返事に困った。

そもそも次の的中を保証する訳でも無く、ただ過去の遺物以外の何物でも無い的中率や回収率。

安心料に変わる「何か」が欲しい気持ちは理解出来る。が、聞いたところで何になるのか…。

思った事を正直に返信した。

大口は叩くがまだ結果は何も出していない予想サイトが「有料会員情報を提供した事が無いので的中率や回収率はありません」とメール。

ご丁寧に的中率と回収率について「過去の遺物に意味は無い」と考え方も添えて返信した。

今にして思えば何とも馬鹿正直にアンポンタンな事をしたもんだなぁ…とも思う。


当然、返事は来ないと諦めていた。


メールが来た。


そこには色々な事が書かれていたが、嘘を付けるのにつかない御社を信用するという内容だった。

それが開設から1年目の春とはいえ冬の名残のある春まだ浅い3月の申し込み第1号であった。


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